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アトラリス

 過去に滅んだ大陸。

​ どこに存在していたのかも、どんな文化があったのかも、名前すらもが歴史にない大陸。

 大陸を囲うように不思議な霧が漂っていて、航海士が地図を埋めようとしていても、その霧の付近に行ってしまうとたちまち洗脳状態になってしまい、その先には何もないように思いこませてしまう。外部からアトラリスの存在がみつかってしまうことはありえなかった。

 そのためこの大陸を知っているのは当時そこに生きていた民達しか知らず、リージアもその民であるレキからその存在を知り、行き来する手段を得る。

​ アトラリスは8つの国で構成されていて、国王同士の仲が非常に良く、国ごとで戦争になったことは一度もない。​そんなアトラリスであるが、アトラリスが滅んでしまったきっかけは戦争なのである。

 大陸の中心部に空洞として開いていた「ポラリスの果て」と呼ばれるところから這い上がってくるように大量のエモーションが発生した。その大量のエモーションは既に暴走化しており、次第にはアトラリスにへと上陸し、戦争状態にへとなった。長引けは長引くほどエモーションは増え防戦一方で、全滅も見えていた。

 しかし、国王達はアトラリスの存在を遺していくべきだと考え、「ポラリス」という船に長寿の住民と2番目に強かった国王を護衛として乗せ、彼らにアトラリスをのこしていくように伝えた。

 最終的にはアトラリスはすべて滅んだ。そこに生きていた民も王も、ましてや土地までもが水没し、生き残りしか知らない幻の大陸と歴史が生まれたのである。

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